ネコを観察していると爪をとぐ仕草をよく見かけますが何故なのでしょう。
今回は猫の爪とぎについて考えてみましょう。
< 爪のお手入れ >
爪の役割には、獲物を捕獲したり、木や壁などに登ったり、縄張りを守るためや繁殖期のメスの奪い合いの時などに敵と戦ったりと様々な場面で役立っています。
いつでもベストな状態(鋭い爪)を維持するために、爪とぎで古くなった薄い爪の層を取り除いているのです。
< ストレスの解消 >
ゲージから出た時や遊びたいのに遊べない、かまってもらえないでイライラしてる時とか、叱られた時などでも爪とぎをします。
頻繁に爪とぎを見かける時は、ストレスが溜まっているサインかもしれませんのでよく観察してストレスの原因を減らしてあげましょう。
< マーキング >
ネコに限らず野生動物に見られる木などに爪跡を残す行動は、肉球の間にはアポクリン腺と言う臭腺があり、そこから出る分泌物を擦り付けることで、縄張りを主張しているのです。
< 自己主張 >
遊んで欲しいや食べ物や水が欲しい、時に飼い主の体に爪とぎをすることがありますね。
それはネコなりの可愛いアピールですので叶えてあげましょう。
如何ですか、ネコは様々な理由で爪とぎをしているのです。
例え家の壁や柱、家具などが傷ついて困ったとしてもネコにとって爪とぎは習性なので、止めさせることはできません。
そこでポイントとなるのが、とぎ心地の良い爪とぎアイテムを用意してあげることです。
ネコによって好みが分かれますが素材や形を選んであげましょう。
■紙、段ボール素材‥‥安価で形を自由に変形させることが可能。
しかし、あっという間にズタズタ、ボロボロになり残骸のあとかたずけが大変。
■麻、綿素材‥‥紙素材より強度があり長く楽しめ、ゴミが出にくいので掃除が楽です。
ですが少し素材に匂いがあり苦手なネコがいます。
■布素材‥‥布を木やプラスチックなどの素材に貼り付けたもが一般的で床に置くだけです。
ゴミが出にくく強度があります。デザイン性の優れた物が多いのが特徴です。
しかし、カーペットに似ているので家のカーペットで爪とぎをする様になってしまうことがあります。
■木材素材‥‥本来ネコは木で爪をとぐ習性なので爪とぎ器として認識してもらえれば、
若干高価ですが木材の家具などで爪とぎをしてしまうネコには良いかもしれません。
爪とぎの形については、ボールタイプ、ハウスタイプ、ベットタイプ、スタンディングタイプ、巻き付けることができるタイプなど数多くの種類があります。 (石)
2021.02.01