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コラム10月号『猫車』

猫ちゃんを飼っていると、猫関連の画像やグッズなどについつい目がいってしまいます。

今回は「ねこ」と呼ばれる道具についてご紹介したいと思います。

 

土木作業や農作業、造園作業などで活躍している一輪の手押し車を「猫車」といい、

略して「ねこ」とも呼ばれています。

 

発祥は中国の三国時代、蜀で兵糧運搬用に開発された木製の手押し車「木牛流馬」と言われていますが、

簡単な構造のため、中国から広まったのか、それとも日本で自然発祥したのか、

いつから使い始められたのか不明だそうです。

 

なぜ「猫車」と呼ばれるようになったのかは諸説あります。

 

・猫の首のようにどの方向にも曲げて動かすことができるから
・逆さに伏せてみると、丸まった猫の背中に似ているから
・工事現場などの狭い足場を建築用語で「猫足場」と呼び、そこを通ることができるクルマだから
・運ぶときにゴロゴロと鳴る音が猫のようだから
・漆喰を練った「練り子」を運ぶために使われたから
・昔は海岸や河口で採れた砂鉄や、鉱山で採れた鉄鉱石を「ネコ」と呼び、それを運ぶクルマだから
・昔、猫の後ろ両足を持ちあげて前の両足だけで歩かせる遊びがあり、その格好と一輪車で運ぶ格好が似ていたから
・牛車や馬車に比べて小さいので“猫が引くようなクルマ”という意味から

 

どの説が正しいかは不明ですが、これだけ色々な説があるということは幅広く昔から使われていたのでしょうね。

今では手持ちの猫車に取り付けることで簡単に電動化するキットなどもあるそうです。

 

秋の夜長、好きなモノの名前が入ったコトバやモノを探してみてはいかがでしょうか?

 

(長)

 

2023.10.01