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コラム11月号『ライオンのたてがみ』

動物園やサファリパークに行くと、子供たちに大人気のライオン。

鳴き声もいさましく、かっこよくて、ずっと見ていても飽きません。

 

そして、かっこよさの象徴でもある、このライオンのたてがみ。

たてがみは、ネコ科動物の中で、ライオンのオスにしか見られない構造で、

男性ホルモンの一つであるテストステロンが支配しています。

テストステロン濃度が濃いと色も濃く、そのライオンの攻撃性は高いと言われています。

そのため、メスライオンも多くやってくるので強いライオンの群れができるということです。

ライオンの二次性徴に伴って、テストステロンは分泌されます。

 

同じネコ科動物である家猫の体の構造にもテストステロンに支配されている箇所があります。

オス猫で頬が膨らんでいる猫を見たことはないでしょうか。それはジョールズ(Jowls)と呼ばれています。

テストステロンの作用で、頬の皮が厚くなり、また頬にしこりのようなものができます。

これはケンカで噛まれる箇所を守るため、あごが発達するためと考えられています。

 

また、家猫の二次性徴に伴い出現するのが陰茎の棘です。

去勢をしてないオス猫は陰茎に細かい棘が生えています。

ネコ科動物は交尾排卵動物のため、交尾の際に必要とされています。

ネコ科動物のオスに見られる性ホルモンの支配。

面白いですね。

 

皆様も動物園などで、ライオンを見る機会があったら、

そのかっこいいたてがみに注目してくださいね。

 

(服)

2024.11.01